ブラック企業からホワイト企業へ!辞めることは悪いことではありません!

わたしは高校卒業後、ビジネスホテルのフロントスタッフとして就職しました。

東京に本社を構え、全国に多くのホテルを展開する企業でした。

1週間の研修は本社で行われ、全国から同期が集まりました。

そこでの研修はとても楽しく、最高の仲間もできました。

みんなと離れたくないと泣きながらお別れをしたり、また会おう!と約束をしたり、それくらい最高のメンバーでした。

研修の最後、上司から「全国で同期が頑張ってる。そう思って頑張りなさい。」という話がありました。

こうして研修を終えたわたしたちは各勤務先に向かいました。

わたしが勤めたのは地元にあるホテルでした。フロントスタッフはわたしを入れて9名でした。

初出勤の日から毎日、泣きながら帰ることになるとは思ってもいませんでした。

初日から「掃除してきて」「電話鳴ってるよ出て」「お客さん来たよチェックインしてきて」と言われました。

実は研修でやったのは、マナー講座やメイク講座、グループワーク、情報共有の大切さ、情報を伝えることの難しさなどで、電話での予約の取り方やチェックインのことなどは全く触れていないのです。

研修でもらった資料を上司に見せましたが、「みんなやってるから」と一蹴されました。
これはまだいい方でした。

ここに勤めていたのは18歳のわたしのほかは30代女性が2人、40代女性が2人、30代男性が1人、40代男性が3人でした。

お客さんからすれば、若い子がいるな〜という感じだったとは思います。
しかし事態は起こります。


21時退社の日、あと10分であがりだーもうちょっと!と思っているとフロントに男性客が来ました。

「ルームライトついてる車があるよ」と教えてくれました。

ありがとうございますと言い、言われた場所を見に行くとたしかにルームライトのついた車がありました。

車のナンバーを確認してリストから探し出し、そのお客様に伝えなければいけないので、ナンバーをメモして戻ろうとしたときでした。

車の中から先ほど教えてくれた男性が降りて来ました。

どういうこと?と思ってきょとんとしていると腕を掴まれ、「何歳?LINE交換しよう?電話番号でもいいよ?」などと言われました。

2人体制のため上司がフロントに1人でいます。

早く戻らなければいけないと言っても離してくれません。

結局21時を過ぎてから、もう帰る時間なので帰らせてくださいと言って離してもらいました。

戻ってそのことを上司に報告すると笑われました。

「なにそんなことで〜!私なんて酔ったお客さんに手舐められたことあるんだから〜」と。

とりあえず退勤を押して残った仕事を終わらせ、更衣室に行くためにエレベーターを待っていたときでした。

エレベーターが来た時、横にあった自動販売機の陰から先ほどの男性客が。

一緒にエレベーターに乗ることになってしまいました。

その男性は4階、更衣室は5階、結局4階のときに引っ張られてエレベーターから降ろされてしまい、部屋まで連れていかれました。

このようなことがあったので上司に報告していましたが、「〇〇さんモテるね〜」と笑われるだけでした。

その中で唯一助けようとしてくれた先輩がいました。

しかしそれを知った支配人は、わたしと助けようとしてくれる先輩のシフトを一緒にしないようにしました。

優しくしてくれた先輩からは「ほんとは携帯だめだけど、俺は助けれないから携帯ポケットに隠して歩け。レンタル品を持って来てほしいとか、電球が切れたとかでも男の部屋に行かなきゃいけないときがあるだろうけど、その時は俺か彼氏にでも電話繋いだまま行け。」

と言われていました。

それからは何かあるたび、電話越しに話を聞いているその先輩が会社に電話を入れ「〇〇今あの部屋にいるだろ!やばいことになるから行け!」と言ってくれていたようです。

それでももうわたしは怯えきっています。

それに加えて毎日2時間以上の残業、そして残業するときはほんとのあがり時間でタイムカードを切ってから残業。

だから本社には残業していることがバレません。

40代のおばさんのパートは被害妄想が激しく、電話中に話しかけられたから答えられずに「ちょっと待って」とジェスチャーしたところ泣きながら「〇〇さんがわたしのこと無視する!!」と本社に電話を入れたり。

ほんとに気が滅入っていました。

何回も辞めたいと言いましたが辞めさせてはくれません。

毎日泣きながら彼氏に電話して帰りました。

12月、わたしは妊娠しました。

会社からすれば妊婦は邪魔、無事に産んで復帰してというよりは流産すればいいのにという雰囲気。

つわりも酷く、医師からもカードが出されましたが、支配人は「つわりは病気じゃないんだからできるでしょほら立って!要は気の持ちようだから!」と。

お客さんの香水の匂い、タバコの匂い、加齢臭、何度フロントで吐きかけたかと思います。

それに胎児にとってタバコは猛毒。

それでも喫煙ルームのお客さんのところに行かせられたこともありますし、支配人は喫煙所ではなく事務室で普通に吸うしでとても辛かったです。

どんな理由を言っても聞いてくれなかった上の人でしたが、妊娠したのでやめますと言ったら辞めさせてくれることになりました。

退職届には今まであったことを全て書きました。

結局あのときの支配人は今はどこかに飛ばされたようでせいせいしています。

出産を終えたわたしは働きに出ることにしました。

それが今の職場です。

全国に展開するラーメン屋さんでホールをしています。

たまにキッチンもやります。

従業員はおばさんばかりで、普通に話すとジェネレーションギャップを感じるときもありますが、今はすごく楽しいです。

仕事も丁寧に何回も優しく教えてくれます。

一回言っただけじゃ覚えらんないよね〜と、できるようになるまで何回も何回も教えてくれます。

一回で覚えると、えーできるのこれすごい!と褒めてくれます。

定時で上がれて、1分でも打刻するのが遅れると逆に怒られます。

家族との時間を優先させてくれます。

本社は従業員を大切にしてくれています。

仕事中はみんなしっかりしていますが、仕事終わりやバックヤードにいるときはとても仲がいいです。

育児経験者は育児のことまで相談に乗ってくれます。

最初からここに就きたかったと思うほど、最高の職場です。

たまに変なお客様が来て対応に困っていると先輩が後ろから来て、「ちょっとわたし老眼であれの字見えないから変わってもらえる!?」というような嘘をついて変わってくれます。

人間として女として先輩としてかっこいいと思える人ばかりです。

最近は常連さんのことも覚えて来ました。

外国人客とも仲良くしています。

あのとき妊娠していなくてもいずれ辞めていたとは思います。

でもやめたいと思ってからずっと「全国の同期が頑張ってる」というのが頭から離れずに言いだせませんでした。

言ってからも却下され続けてました。

最悪弁護士か何かに頼ってでも辞めていたとは思いますが、あのまま辞めないでいたら今生きているかもわかりません。

お金よりも周りの目よりも自分の命を大切にしてほしいと、全国のブラック企業に勤めている方にお話したいです。

こちらの記事も面白いですよ!