同じ職種内容で転職したのに残業の有無が大きく変わる、対応の大変さ

今までに転職を4回経験しました。

その都度、変わった職種に就いたのではなく、同じ職に就きました。

20代半ばで、初めて塾講師として正規採用を頂いた職場では、深夜残業は当たり前でした。

それまでは、2~3年塾講師のバイトで勤めていました。

バイトで勤めていた時は、担当の授業が始まる30分前に出勤し、授業後は各自に授業報告が終われば帰宅して構わないシステムでした。

当然、正規採用としての塾講師なので、授業前には、授業準備だけでなく、教室準備・始業前ミーティング・生徒の迎え入れを行いました。

授業後は、生徒の見送りの後、教室清掃・生徒の提出物の確認・テストの採点・報告書の提出など、遅くまで雑務が続くのが茶飯事でした。

特に、生徒の提出物は、その日によって量が変わりますが、生徒数が1日に50人だったので、その確認を授業後にすべて処理をするのが規則でした。

ちなみに、授業が終わる時刻は、9時半頃でしたが、生徒の居残り演習があったので、一番最後に居残りの生徒が帰宅するのが11時頃でした。

生徒の見守りをすべて済ませてから、やるべき雑務処理に移るので、取り掛かれる時刻が、11時半は過ぎていました。

それからすべてを終えて、ようやく帰る時刻が、すでに日付は超えていて、午前2時を過ぎるのは当たり前でした。

現在の就労条件から考えると、とんでもない実態にはなりますが、それをその日に済ませないと、次の授業準備に支障が出るので、どんなことがあっても授業終わりすぐに取り掛かって仕上げないとどうにもなりませんでした。

そのような勤務状況が初出勤から半年経っても変わらないままで、体調を崩してしまい、退職をしました。

次に転職した先での正規採用も、同じ塾講師という職種を選択しました。

ただ、その転職先で一番驚いたことは、「絶対に残業をしないこと」という規則があったことでした。

それを入社面接で話をされた際に、以前まで勤めていた職場とは大きな違いで、「これなら体調のことも考えながら勤められる」という安心がありました。

実際、その職場では4年ほど勤めました。

転職先での勤務当初は、見習いから始まり、教育係の上司について作業形態を習得することを、3か月行うことが義務だったので、働くことも全く苦になりませんでした。

上司の対応も親切で、終業時間になったら、帰宅を促してもらえたため、周囲をうかがいながら、気を遣いすぎることなく、行動できました。

それでも、見習い期間を終えて、晴れて正規採用にたどり着いた時から、様々困ったことが起こり始めました。

前に述べた通り、「残業をしない規則」だったのはいいのですが、正規講師になって仕事を振り分けられるようになってくると、職場での実働時間内でこなすことが不可能な仕事量を振られるようになったのです。

前職の職場では、同僚講師が少なくとも10~15人はいましたので、作業の役割分担ができましたが、転職先では、同僚講師が2人でした。

おまけに、もう1人の同僚講師とはいっても、すでに8年以上のキャリアを積んでいた中堅社員でしたので、同等の仕事というわけにもいきませんでした。

規模が小さな職場でしたが、上司が出勤するまでに、1人で教室をすべて清掃すること、ミーティングに必要な書類をコピーして準備すること、授業準備は1人でやらないといけないこと、など小1時間ではこなせない仕事量が一気に降りかかってきたのです。

掃除はまだその場で行うことなのでいいですが、書類の準備は授業後の時間を使わないと作成することはできません。

おまけに、その書類に原本やひな形は、社内のパソコンにしか入っていないので、上司に許可を取らないと、持ち帰ることもできません。

ただ、もともとは、塾講師として生徒に授業をすることなので、授業準備に割ける時間が限りなくゼロに近い状況でした。

前の職場での経験があったせいか、立ち回りは何とかなりましたが、それでも新規生の体験授業や面談などが入ると、その都度資料を作成しないといけませんでした。

もうそうなると、「残業をしない」ではなく、「残業をしてはいけない」に意識が変わってきます。

社内の残って準備ができないならば、必要なものを家に持ち帰って夜遅くまで、もしくは朝早くから、限りある時間の中で持ち帰り残業をするしか方法はありませんでした。

勤めだした際に、「なぜ、家で残業をしているのだろう」と、よく1人家の中で作業をしながら、自問自答を繰り返したものでした。

それから、勤務体系に慣れてくると問題は少しずつ解消されては行きましたが、慣れてきたころに、上司からの新たな作業が降ってくるので、どっちにしろ、家での深夜残業を処理する環境は変わりませんでした。

2つの職場を経験して、前者は、残業を行って処理をするのは当たり前でした。後者は、残業をしてはいけない、仕事をするなら持ち帰るしか方法がない、という状況でした。

どちらが正しいとは言えませんが、労働環境を変えただけでは、変えたいものがあっても、自助努力だけではダメで、様々な人・上司に働きかけを行って、負担を分散できるようにしていかないと、会社そのものも変わらないものなのだ、ということを痛感した経験でした。

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