介護施設のお年寄りの方々のための、タオルの回収と洗濯、納品の仕事について

最初は、単純な動機でした。

それは、ちょうど一年ほど前になります。

30半ばの私が、前職を自主退職して、ただ、簡単で楽に稼げる仕事はないものかと、失業中に、ハローワークに通っていたときのことです。

ハローワークに通っているのを聞いた、知り合いの方が、30半ばでは、よい就職先もないでしょうからと、紹介していただいたのが今の仕事場でした。

前職では、仕事が激務で、大変でしたから、どのような仕事なのか聞いてみると、ただ、高齢者の方の介護施設からタオルを回収し、洗濯して、高齢者の方の介護施設に納品するという仕事だったのです。

最初は、簡単でいいなという、思いから、面接に行ったのですが、年齢的におとされるのではないかと、思っていました。

しかし、面接した方がとてもアットホームな方で、一発採用になったのです。

ただ、給料などはとても安くて、生活面で続けていけるかは、不安でした。

職場で早速仕事をしてみると、皆さん真剣にタオルにアイロンをかけたり大量のタオルを洗ったり、回収したタオルが再利用できるのか選別していたりしていました。

私は先輩について仕事を習いましたが、タオル一つといっても、皆さんとても厳しく仕事をしてらして、私はまずは、タオルの綺麗なたたみ方一つを徹底的に教えられました。

徐々に慣れてくると、タオルのアイロンのかけかたや、洗濯もやらせてもらい、指導は、タオル一つに、ここまで、丁寧にやるものなのかと驚くほどでした。

しかし、前の職場よりとてもアットホームな雰囲気の中で、仕事をこなせていき、だんだんやりがいを見出していきました。

それに、職場では、積極的に障害のある方を雇用していて、障害のある方と接する機会も多いのですが、とても真面目で仕事に忠実な方ばかりです。

そのような、意識の変化もあり、たしかに給料などはとても安くて大変でしたが、私は人間としても、成長させていただいたと思います。

そして、とうとう、半年ほど経つ頃、タオルの回収、納品先の介護施設に、私も同行することになりました。

かなり、緊張していたのを覚えています。

しかし、先輩方はみな、車のなかでたのしそうにしているのです。

それは、回収、納品先の介護施設についてわかりました。

先輩方は、介護施設の方々と、とても仲良くしてらっしゃったのです。

職員さんとも、介護されている、お年寄りの方々ともとても仲の良い関係を築いていて、互いになになにさんと、仲良く名前で呼び合い、調子はどうか、最近はどうかなど、仕事を超えて交流してらっしゃったのです。

私は、感動しました。

私の今までいた仕事さきは、あくまでも、仕事は仕事、表面上の会話や、世間話はしても、そのような、濃密な関係を築いたりはしませんでした。

そんな中、先輩に、元気に挨拶するんだよ、と、タオルを、職員の方に渡すとき、先輩方がやっていたとうり、職員の方に渡すまでに、あった高齢者の方にも挨拶すると、挨拶を気持ちよく返してくれたのです。

本当に、その瞬間は、この仕事を選んで、本当に良かった、と、思った瞬間でした。

私は、仕事が終わり自宅に帰った後も、一人で感動を味わっていたのをおぼえています。

私の検品し、洗濯し、アイロンをかけ、丁寧にたたんだタオルがどのような方々につかわれ、それが絆になっているのか、今までの仕事では考えなかったことです。

それからは、とても仕事にやりがいができて、私は、生活は苦しかったですが、喜びをもってできるようになりました。

それに、職場では、ほぼ、月に一回程度、福利厚生といいますか、イベントがあります。

お昼の時間を延長して、流しそうめん大会や、スイカ割り大会など、ちょっとしたことですが、これが、普段張り詰めた仕事にゆとりをもたらしてくれます。

タオルをたたむという一つの仕事をかんがえても、これほどの、感動や、ドラマがあるのだなと思い知らされます。

最近では、事業所間を超えて、休日出勤にはなりましたが、私たちの職場と普段からお世話になっている、介護施設の職場の方々、お年寄りの方々と、体育館を借りて、運動会と食事会をしました。

みな真剣になって、体育館を駆け回り、車椅子のお年寄りの方々も、自主参加ではありますが、車椅子でできる種目をやり、皆でボール一つを真剣に追いかけて、ワイワイと汗をかいた後、皆で食事をして雑談をして、カラオケパーティーをしました。

このような、自由な職場に恵まれて今は本当に良かったと思います。

いまでは、私も一通り仕事を覚えて、指示を受けなくても、こなせていけています。

本当に、仕事を紹介してくれた知り合いには、感謝ばかりです。

そして、お年寄りの方々にも名前を覚えてもらい、タオルを、回収、納品に、介護施設に行くごとに、雑談で時間をとられてしまいます。

たしかに、まだまだ、一年程度しか仕事をしていないため、先輩たちから、指導を受けることはありますが、しかし、それ以上に、仕事に対する喜び、充実感が、あります。

ノルマをこなせない時もたしかにあり、そんな時は、みんなで残業ですが、それも、介護施設のお年寄りの方々のためと思えば、喜びです。

最初は、楽な仕事と、選んだはずですが、今は、生きがいになっています。

皆さんの喜ぶ顔が見たいから、続けられるなら、いつまでも続けていたい仕事です。

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